少し前から、人の身体とその人が暮らす土地は切り離せないという、身土不二の考え方に惹かれるようになりました。
主に食べ物で、なるべく日本のものを地元ものをと生活に取り入れてきましたが、最近はこの身土不二の考え方を香りにも重ねて感じるようになりました。
これまで使ってきた精油のほとんどが海外産のものでしたが、日本の風土で育った植物の香りの方が心や身体により自然になじむのではないかなと思い、国産精油を手にとる機会が増えたのです。
私たちは、この土地の水、空気、食べ物、気候の中で日々暮らしています。
そうやって育まれた身体には、同じ土地の植物が持つ香り成分が、やさしく響くのではないかと思っています。
地元で採れたものを食べるように、その土地で育った香りを使う。
それは、ただのリラックスではなく、自然との調和を取り戻す行為のようにも感じられます。
また、国産精油は
- 生産者の顔が見える
- 農薬や抽出方法にもこだわりがある
- 地域の森林保全や循環型社会の応援にもつながる
など、安心感と共感のある香りでもありますね!
自然から生まれた香りは、私たちの本能に語りかけてくれます。
それが自分の暮らす土地からやってきた香りであれば、なおさらのこと。
香りを吸い込むその一呼吸のなかに、「この土地で生きている」という実感が湧いてくる――
そんな瞬間を、国産精油は届けてくれるのかもしれません。
